「HUNTER×HUNTER」や「幽☆遊☆白書」など、数々のヒット作を世に送り出してきた漫画家・冨樫義博氏。漫画家としての実績はもちろん、その莫大な印税収入にも多くの注目が集まっています。本記事では、冨樫義博氏の印税の仕組みや収入の推移、過去の納税記録などから、彼の驚くべき年収や資産額までを深掘り解説します。冨樫ファンはもちろん、漫画業界に興味のある方や、副業・印税ビジネスに関心のある方も必見の内容です。
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冨樫義博の印税収入はどれくらい?推定額と内訳を詳しく解説
冨樫義博氏の収入の中心は、作品の単行本売上による印税です。彼の代表作『幽☆遊☆白書』と『HUNTER×HUNTER』は、いずれも累計発行部数が3000万部以上を誇り、特に『HUNTER×HUNTER』においては累計発行部数が8400万部(2023年時点)を突破しています。印税率は通常8〜10%とされており、仮に定価400円で1冊販売された場合、1冊あたり32円〜40円の印税が作者に入る計算になります。
これを元に計算すると、例えば『HUNTER×HUNTER』だけでも約8400万部 × 35円(平均印税)=約29億4000万円の印税収入が発生していると見られます。さらに『幽☆遊☆白書』は約5000万部とされており、こちらでも約17億5000万円の印税が見込まれます。これらに加えて、『レベルE』などの短期連載や短編集も売上があり、トータルの印税収入は50億円を軽く超えていると推定されます。
このほかにも、冨樫氏の印税収入には電子書籍の売上も含まれます。紙媒体に比べて印税率が高い(10〜15%)とされる電子版コミックスの売上が近年急増していることも、収益を押し上げる一因です。さらに海外翻訳版のロイヤリティ、アニメ化による契約金や関連商品の売上分配(キャラクター使用料)などもあり、これらを含めたトータル収入は想像を超える規模といえるでしょう。
冨樫義博の年収は数億円超え?収入のピークと現在の状況
冨樫義博氏の年収は、最盛期で10億円を超えていたとされる一方で、現在も数億円規模の収入を維持していると見られています。その理由は、彼の作品が「長く売れ続ける資産」であることです。新刊が出ていない時期でも過去作が継続的に売れており、いわば「寝ていてもお金が入る状態」が出来上がっています。
具体的には、冨樫氏は1994年に「高額納税者公示制度」にて文化人部門第2位にランクインしており、当時の納税額は3億5662万円でした。これは当時の年収が約7億円前後であったことを意味します。その後も『HUNTER×HUNTER』が2000年代以降にブレイクし、特にアニメ化の波に乗った際には再び大きな収益を上げています。
現在も不定期連載ながら、新刊が出れば即重版がかかるなど根強い人気が続いています。また、アニメ再放送や動画配信サービスでの視聴権料、パチンコ・パチスロ化のライセンス収入も無視できません。仮に年間印税が2〜3億円、その他キャラクター使用料やグッズ展開で1億円前後の収益があるとすると、総年収は毎年4億円前後で安定している可能性が高いのです。
納税額と資産から見える冨樫義博の経済的地位
冨樫義博氏の経済的な地位を示す一つの指標が「納税額」と「資産規模」です。先述の通り、1994年に3億円以上を納税しており、その年だけで7億円以上の所得があったことが分かります。その後も継続的に収入があったことを考えると、資産は右肩上がりで増えていると推測されます。
一般的に、億単位の印税収入を継続的に得ている作家は、税金対策や資産運用にも長けていることが多く、不動産投資やファンド運用なども活用している可能性があります。冨樫氏は公の場にあまり出ないことで知られていますが、その背景には「資産を守る」という観点もあるのかもしれません。
また、冨樫義博氏の妻は『美少女戦士セーラームーン』の作者である武内直子氏であり、夫婦合算での資産は50億円以上とも言われています。これだけの資産があれば、もはやお金のために仕事をする必要はなく、「描きたいときに描く」スタンスで活動を続けられるわけです。まさに漫画界の“レジェンド”にふさわしい経済的自由を手にしている人物といえるでしょう。
まとめ
冨樫義博氏の印税収入は、漫画家という職業が持つポテンシャルの高さを象徴しています。彼の代表作である『HUNTER×HUNTER』や『幽☆遊☆白書』は、今なお世界中で読まれ続けており、その累計発行部数や関連ビジネスから得られる収入は、総額で50億円以上にのぼると推定されています。
一時的な成功にとどまらず、長期的な人気を維持し続けていることが、継続的な印税収入を可能にしています。原稿の執筆が少ない年でも収入が大幅に落ちないという点は、「知的資産の構築」がいかに重要かを示す好例です。
また、過去の高額納税記録や推定資産からも、冨樫氏が漫画業界でいかに経済的に成功してきたかがよくわかります。彼は決してメディア露出の多い作家ではありませんが、それでも高い注目を集め続けているのは、作品の圧倒的な力と、彼自身の“描き続ける姿勢”にあると言えるでしょう。
今回紹介した情報からもわかるように、冨樫義博氏は「漫画を描くことで富と自由を手に入れた」数少ないクリエイターのひとりです。今後の連載再開や新展開にも期待が寄せられる中で、冨樫作品がこれからも読者を魅了し続けることは間違いありません。
彼の軌跡から学べることは、創作の力の偉大さ、そして「継続すること」「資産になる作品を作ること」の価値です。漫画家を志す人はもちろん、クリエイター全般にとっても非常に大きな示唆を与えてくれる存在だといえるでしょう。